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新着情報及びイベント情報等のお知らせ

亀井 哲夫

「子どもは十人十色。良いところを伸ばし、こころを育てていく。」

私は、府立高校2年生くらいのときに、少し脱落してしまって勉強をあまりしなくなりました。高校は有名な進学校だったのですが、自由な校風の学校で、なんとか卒業させてもらいましてね、その後、予備校等に行かず、もう一度自分だけで勉強し直して大学に入りました。

こうした経験から、人間誰しもつまずくことはあるけど、家庭、学校、社会等が拾い上げてくれたり、立ち直るときには温かく見守ってあげることがとても大事だと思います。

学校では、英・数・国等の勉強以外に、芸術やスポーツなど、多様な視点で子どもたちを見ていくことが大切だと思います。人としての生き方などもそうですね。昔から十人十色といいますが、点数化できない子どもたちの目に見えない良いところをどう評価していくかが重要だと思います。

また、人は自分の好きなことにとことん努力して自己実現し、同時に社会のためになっていることが、理想の姿だと思います。好きなことをして、社会に迷惑をかけたら困りますので、子どもたちが自分の好きなことと社会という二つの視点で考えることができるようになってほしいと思っています。

今、私の学校では、卒業生に学校に来てもらって、後輩達に生きた話しをしてもらう授業をしています。たくさんのいろんな人との出会いを大事にする教育が、必要だと考えているからです。学校の授業だけでは経験できることは限られるので、いろんな分野で活躍している卒業生の姿を生徒に見てもらいたい、何かを肌で感じてもらいたいと思っています。

また、イギリスに一年間留学するコースを作ったのは、語学だけでなく、例えば古いものを大事にすること、社会に対する責任感を持つことなど、日本だけではなく世界共通のモラルを身につけてほしいとの願いからです。

それから、人は生きていく上で何をするのかと言えば、仕事です。社会に出て仕事を通してしか生きる道はないのです。だから、生きる基本は職業だと考えています。

学校で、ベンチャー教育の特別講座を開講した際には、職業倫理を教えることを柱にしました。昨今の企業の不正や偽装事件などは、職業倫理としての倫理観が欠如しているからです。このことは企業だけの問題ではありません。私は、大学も含めて、学校教育は一体何をしてきたのかと、たいへんショックを受けました。学校教育がこういった人たちを社会に送り出してきたのではないかと。

家庭、学校、社会が、子どもたちを育てるなかで、こころを育むことが最も大切で難しいことです。こころの中身が大事なのです。例えば、家庭でも、学校でも「ウソをついてはいけない。」と教えますよね。でも、神社仏閣などに参拝したら、低い垣根ですぐ乗り越えられるところでも、また道に石を縄で結んでポッと置いてある、あれは結界と言うのですが、越えられないものです。だから、「ウソをついてはいけない。」ではなく、「ウソはつけない。」という、こころを育てなければいけません。越えられるのに越えない「こころ」を作らなければいけないのです。

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